2006.9.19

事業報告

「平成18年9月19日 三田法曹会との定例交流研修会」

平成18年9月19日(火)水天宮前のロイヤルパークホテルで、恒例三田法曹会との合同研修会が開催されました。

今回は東京弁護士会法律研究部会社法部副部長で慶應義塾大学法科大学院講師も兼任されておられます三田法曹会会員戸井川岩夫先生によるまさに専門家のお話をお聞きいたしました。

税理士三田会会員向け会社法セミナーとしては第4回目となり、個々の会員の知識も徐々に蓄積されてきていることとは思いますが、「中小企業における新会社法」と題し、税理士として“渡りに船”となるご講演に両会40名超の専門家が真剣に聞き耳を立てておりました。

さて、講演内容の主なポイントは、(1)機関設計の多様化、(2)特例有限会社への移行でした。(1)に関しましては、実際に、戸井川先生自ら関与先の株式会社を会社法に基づく監査役非設置会社に変更手続きされたときの定款及び変更登記申請書をレジュメとして、条文解説も交えて、懇切丁寧にご説明をしていただきました。

また、(2)につきましても、株式会社になると規制が厳しくなるので、既存の有限会社には特例を設けたとの整備法の趣旨をご説明された後、取締役会設置会社・監査役設置会社にはなれないなどの株式会社との相違点を再確認いたしました。

その中で税理士には馴染みの薄いコメントがありました。
「今まで有限会社は会社更生法の適用は受けなかったが、特例有限会社は受けることになります。民事再生法を適用させたい場合には、合同会社等への組織変更をご検討されたほうが良い。」とのことでした。実務的には債権者とスポンサーが組んで、会社更生法の適用を求めてくるケースが多いそうです。

講演後は、戸井川先生を交えて懇親会が開かれました。
今回は熊谷会長のご子息も新入会され、三田法曹会とも益々親交を深め、和やかのうちに閉会いたしました(武田先生は、相変わらず明るく元気でした)。青木達雄

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