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平成1925

 

「平成1925 三田法曹会との

合同研修会開催される」

 

平成1925日(月)赤坂のホテルニューオータニで、恒例三田法曹会との合同研修会が開催されました。

今回は税務争訟のプロ集団、鳥飼総合法律事務所所属の敏腕弁護士 内田久美子先生と同 緻密な補佐人専門税理士 原木規江先生による税務争訟の現状と税理士補佐人の役割について、実例を交えて懇切丁寧にご説明をしていただきました。

両先生とも三田のご出身ではございますが、各三田会への“参加”は今回が初めて。幸か不幸かこれを機会に当然のことながらご入会していただける(?)とのことでした。

さて、講演内容の主なポイントですが、(1)税務不服申し立て及び訴訟の現状、(2)裁判例における税理士補佐人の業務例でした。(1)に関しましては、異議申し立て・審査請求・訴訟の各件数は例年それぞれ5,000件前後・3,000件前後、400件前後とほぼ同数で推移しておりますが、処理の繰越件数が徐々に減少傾向にあり、処理スピードが増してきたということでした。影には、補佐人の尽力が影響しているのではないでしょうかとのコメントをいただきました。

また、(2)につきましては、実際に両先生が携わった裁判例を資料に双方の主張を確認した上で、補佐人税理士として原木先生が行った業務についてご説明をしていただきました。もちろん、補佐人として原告納税者側の弁護士をサポートするのは当然ではありますが、会計学及び税法の専門家として、当該弁護士が理解し、納得させることのできる情報収集と書類作りをすることにより、裁判官を納得させることができ(弁護士がわからないことは裁判官もわからない)、勝訴に繋がるとのマトを得たご意見をいただきました。なお、現状として財評基通による評価額を覆すことはかなり特別な事情が必要であるとのご忠告もいただきました。

講演後は、両先生を交えて懇親会が開かれました。懇親会の席で「“税務争訟はほとんど勝ち目がない”と司法研修所で習いました」という先生がおられましたが、言うまでなく、両会協力することにより、少しでも勝訴率を上げることができれば、本会の意義が更に増すのではないでしょうか。なお、今回は慶應義塾大学税理士補佐人講座を終了された先生方も多数ご参加していただきました。 

 

青木 達雄

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